大正琴の「バス」ってパート、知っていますか?
バンドでいうところのベース、です。
ギターと比べてベースは弦も太く、本数も少ないですが、それは大正琴でも同じです^ ^
一本弦でとても太いので、右手で弦をはじくのも、左手で弦を押さえるボタンを押すのもとても力が要ります。
大正琴といえば大人数で演奏し、アンサンブルでもひとつのパートを複数の人が弾くのが多いなか、バスはひとりだけ。
誰かと合わせなくてよいので自分の表現がしやすいけれど、間違えても目立つし止まるなんてとんでもない!ので好き嫌いの分かれる楽器です^^;
私がまわりを見ている限りの話ですが、大正琴にはまってどんどん上達していった方が行き着く先はバス、って方が多い気がします。
そんな個性派パート「バス」を次回少しご紹介します^ ^
大正琴人口が減っていく( ; ; )
投稿するのをずいぶん長いことサボってしまいました>_<
ここ最近で残念なことがありまして。
一緒のグループの方が立て続けにやめてしまわれたり、グループの移動されたりで人数がうんと減ってしまいました・・・( ; ; )
大正琴を習っている方は年配の方が多いので、辞められる方の理由はご自身やご家族の病気、高齢で通えなくなるなどが多いのですが・・・
最近は子供が働きに出るためにお孫さんの面倒をみないといけないからとか、そんな方もチラホラ。
イマドキですね〜
若いときは子育てや仕事で時間がない。
それが落ちついてもほんのいっときだけで、子供の家事と孫の面倒を見て、それが終わったらもう自分が病気になる歳。
大正琴に限ったことではないですが、楽器を楽しむ余裕のない時代になってしまったのかなと思うとさみしいですね・・・
そもそも大正琴ってどんな楽器? ④どうやって弾くの?
家にきた子連れの親戚が大正琴を知らないと言うので、楽器を見せながらこうやって弾くの〜って話していたら、子供のほうが「ピアノとギターをくっつけたみたい」とシンプルに的を得た答えが返ってきました^^
細かい弾き方や奏法は独特でいろいろありますが、わかりやすく言えばそんな感じです。
左手で鍵盤のボタンを押さえながら
右手はピックで弦を弾く。
これで音が鳴ります♪
でも両手のタイミングが少しでもずれると、ボタンを押した時のガシャガシャした音が混じったりとっても汚い音になって聴いてられません^^;
一音出すだけならともかく、曲を奏でる=左手を動かしてボタンをあっちこっち押すタイミングで右手の弦も鳴らす、というのが慣れるまで難しいのです。
そして右手はただ弾くだけではありません・・・
ということで過去ログをご参考までに^^
ほんとうに難しいのは左手ではなく右手
http://nekoyuri.hatenablog.jp/entry/2017/06/21/144321
そもそも大正琴ってどんな楽器?その②100年の歴史
100年、というと驚く方が多いです^^;
大正時代の第一次大戦後戦後、戦争の影響で庶民が気軽にできる輸入楽器が手に入りにくくなり、国産で誰でも簡単に弾ける大正琴にスポットライトが当たったそうです。その結果、とても流行ったそうですよ!
その後、人気は下火になってしまいますが、また昭和の戦後に今度は古賀政男さんという方が大正琴を気に入り、広めていったのでまたちょっとしたブームになったそうです。
そして昭和50年代からしばらく大流行しました!この頃にアルトやバスなどアンサンブル用のお琴が出来て、気軽さはそのままに豪華に演奏できるようになりました♪
今はまた下火になりつつありますが・・・
日本人が作り、激動の時代を乗り越え、100年もの歴史をもつ大衆楽器。
消えてしまうのはもったいなさすぎる!と思うのです^^;