大正琴、四十からの手習い♪

大正琴、四十過ぎて始めました♪気軽なようで奥深い楽器を気長に極めていきます♪

そもそも大正琴ってどんな楽器?その②100年の歴史

100年、というと驚く方が多いです^^;

大正時代の第一次大戦後戦後、戦争の影響で庶民が気軽にできる輸入楽器が手に入りにくくなり、国産で誰でも簡単に弾ける大正琴にスポットライトが当たったそうです。その結果、とても流行ったそうですよ!

その後、人気は下火になってしまいますが、また昭和の戦後に今度は古賀政男さんという方が大正琴を気に入り、広めていったのでまたちょっとしたブームになったそうです。

そして昭和50年代からしばらく大流行しました!この頃にアルトやバスなどアンサンブル用のお琴が出来て、気軽さはそのままに豪華に演奏できるようになりました♪

今はまた下火になりつつありますが・・・

日本人が作り、激動の時代を乗り越え、100年もの歴史をもつ大衆楽器。
消えてしまうのはもったいなさすぎる!と思うのです^^;

そもそも大正琴ってどんな楽器?その①なぜ「大正」「琴」?

最近、同世代に大正琴のお話をしたら、まったく知らなかった!という方がとても多かったので、ちょっと基本シリーズを簡単に書いてみようと思います^^;

大正琴大正元年に愛知県の人が作った楽器です。だから「大正」なんですね。
今は愛知県のメーカーだけでなく、いろいろなメーカーで作られています。

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また、大正琴は当時あった一絃琴(ギターや三味線みたいに音階は絃を押さえて変える)をベースに、音階はタイプライターをヒントに作られたボタンで押すようにして、簡単に誰でも弾けるように考えられたものです。なので一応「琴」なのです。

おじさまも 増えたらいいな、大正琴

ちょっと用事で、私の入っているクラスとは別のお教室をのぞいたときのこと。

おじさま(おじいさまに近いかも)が、人から大正琴をもらったとかで、せっかくなので弾きかたを知りたいと体験に来られていました。

まだ少しお仕事もなさっていて現役だからか、まるで仕事を理解していくようにうんうんと先生の指導を聞いて(理解が早い!)、休憩時間も懸命に練習して、ちょっとたどたどしくも童謡2曲を完成し、にこにこして帰られました♪

大正琴は女性人口が圧倒的に多いので、ちょっと男性は入りづらい雰囲気があるかもしれませんが・・・おじさまも増えたらいいなぁと思ったのでした。

白一点でも、ダンディに弾いていたらとてもカッコいい〜!

大正琴は小ネタになる楽器なのか(笑)

南海キャンディーズの山ちゃんが「相方が忙しすぎて、何か身につけようと大正琴を始めた」とネタにしている記事を見つけて、一瞬テンション上がってしまいました!

本題はアニメ「ワンピース」の名シーンを音とアクロバットで再現する舞台かなんかのお話なんですが^^;

楽器経験は?と聞かれた山ちゃんの回答が、大正琴だったわけです♪
でもそう答えたら笑いが起こった、ってあるから、やっぱりネタにしか思われないイメージなのですねぇ(ーー)

くやしいので有名な主題歌「ウィーアー!」でも弾いてやりたいところですが、きっとうちのお教室では知ってる人がいない・・・

セカオワのサオリさんも使っていたし、有名な芸能人とかがもっと目をつけてくれないかなぁ♪なんて思ってしまいます^ ^

はじめてのタイプ2(ソプラノ電気大正琴)を弾く♪

なかなかタイプ2のパートが入る曲に当たらなかったのですが、やっと回ってきました^ ^

タイプ2(タイプII)というのは、普通のソプラノの大正琴と全く同じ音域・鍵盤幅ですが、アコースティックではなく電気で音の出るタイプのものです。

独特の音で、演歌の伴奏の「チャンチャカチャカチャカ〜♪」によく使われます。

鍵盤が普通のソプラノ琴と同じなので練習はやりやすいんですが、普通の琴よりくっきりした音なので、間違うと目立つ^^;

なのに速い三連符やら音符でいうところの16分音符がたくさん出てきてタイミングを合わせるのが難しいパート・・・

でもそれがまたこのパートの楽しいところ。

さて残りはバス琴を経験できたら、お琴コンプリートです♪
仲間との兼ね合いがあるのでいつできるかわかりませんが、近いうちにやりたい^ ^

20年後、どんな曲を弾いてるのかなぁ〜

真夏並みに暑かったりまたひんやりしたり。
みごとにノドが腫れました( ; ; )

さて今の大正琴のメイン世代=60代〜80代=よく知っている曲は昭和30年〜50年代。
浪曲、歌謡曲、演歌、グループサウンズ、たまにアイドル。

あと20年後、40代が60代になったら、どんな曲を弾くんだろう。。。

私や私より下の世代がバリバリ聴いてた曲を弾いてるのかなぁ?

それとも、昔の曲はいま聴いてもいい曲も多いし(古すぎるとついていけないけど)最近は昔の曲をカバーしている歌手も多いし、年齢が上がると新しい曲についていけなくなってくるし(実感中( ; ; ))やっぱり古い曲を演奏しているのかなぁ、とも思ったり・・・

今でも流行りをたくさん取り入れている流派もありますが、私のところは懐かしめなのでどうなんだろうか・・・

個人的には、たまにはバリバリ前前前世とかやってみてもいいんですけど(笑)

かなり昔の曲を練習していて、ふと思ったことでした^ ^

名取をとってみて、結局何がよかった?

名取って言っても、大正琴で一曲ちょっと難しい曲を弾けるようになればいいんだよね?なんて最初は甘く思っていました。

でも先生方はみんな「名取のおけいこするのとしないのとは全然違うよ」というので、そんなに違うかな?と内心思っていました。

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取ってみて、結果。
全然違いました〜〜!!

このたった一曲のおけいこに、難しい指遣いや間の取り方、人の音との合わせかた、色んなものが詰まっていました。
おまけに姿勢や手の形まで細かく細かーく指導されます。
おかげで演奏、姿勢、色んなことがずいぶん変わりました(自分比)。
これがいちばん大きかったことです。

もうひとつは、邦楽のプロの方のサポートを受けて披露演奏できたこと。
発表会の普段の緊張とは違う独特のピーンとはりつめた空気。
緊張で記憶もおぼろげですが、すごくいい経験でした^ ^

試験の、一人で弾いて逃げたしたくなるほどの緊張も、終わってみればいい経験^ ^

あとはおまけですが、
何となくいろんな人に認めてもらえた気になること(笑)。
普段縁のない着物を着せてもらえたこと。これはコスプレみたいなもんか^^;

名取の内容も流派によって違うでしょうし、どこの流派でもきっとフトコロは少し寒くなりますが・・・機会があればやってみては^ ^